「新・都市論TOKYO」隈研吾、清野由美
六本木ヒルズとミッドタウンについての隈研吾の評価を読んでみたくて購入。さすが新書だけあって2時間弱でした。
隈研吾の歯に衣着せてないんだけど、それは意識してないだけ、という感じが心地いい。イタリア街の「イタリアにしてしまっただけに寒々しい感じが」には爆笑してしまった。もう少し彼の本を読んでみたいかも。
汐留の個々のビルの評価がそれほど低くないのに、驚いた。個々のビルのポテンシャルより、圧倒的に悪いオーガナイズにすべてが台無し、という論調。言われてみればそうかも。そして、それが日本の問題かも。日本軍すごいコピペでも「何でその日本軍が負けたのかがミステリー」とあるけど、そのミステリーをどうにかしないことには日本は負け続ける気がする。そしてそれはたぶんミステリーでもなんでもなく、船頭多いだけでは。
六本木ヒルズのエピソードにはびっくりした。ちょっと六本木ヒルズと森稔が好きになった。「彼は芸術家」という表現がすごい。確かに社長が芸術家なんですよ、と言われれば、それはそうかもな、という気がする。…芸術家でもないと、あのヒルズを一から用地買収なんて考えない。リンカネーションはおもしろい。
ミッドタウンは…読んでみて思ったんだけど、あそこはものすごくキレイなんだけど中身がない気がする。入っているテナントや歩いてる人にあってないような。入ってるテナントは外身より一段落ちる感じだし、統一感もあまり感じない。歩いてる人は私たちを含めウインドウショッピングをしているだけで観客のよう。それでいて外身が主人公というわけでもない、あくまでも品のいい脇役というように見える。
丸の内は、歩くのにいいし、また行きたいなあって思うけど、「だから?」という感じ。三菱は身の丈が分かっているという表現はその私の感覚をまさに言ってくれているようでおもしろかった。
特に大きな結論があるわけではないと思うけれども、これからの町づくりや東京を考えるうえでおもしろい視点を学べて良かった。



























