「ブッダ」手塚治虫 全12巻
評価:5/5(素晴らしい)
かつてないほど肉体的に辛かったので、「こ、これを乗り切るために!」と大人買いした本。こういうときは必要な本が分かるもので、本屋に行く前は何を買うやらはっきりしなかったけど、本屋に行ったら目が離せなくなった。
それでも買うときは「聖お兄さん」の復読本のつもりだったんだけど、うーん、しんどいときに読むと「うわー」と思った。あのとき読んで良かった。イライラしたり、希望の打ち砕かれっぷりが辛かったりはしたけど。
この描き方は、手塚が医師であったことが関係あるんだろうなあ、と思って、どれくらい医師やってたのか知ろうと思ったら18のときにデビューしてた。医学部が漫画家をやりながら卒業できるものであったとは初めて知った。
なんというか、病なり苦しみなり戦なり、そのようなものについて現在言われてる言説は多々有れど、アイディアなりは結局のところブッダの時代と変わらなくて、「答え」だと言われているものはブッダが取り組んで挫折したものなんだろうなぁ、と思った。クラス社会とヒンズーのカースト違いが私には分からない。人種差別も、人間を動物や植物に比べて特別だと思うこともそう。
でも、「答え」なんてあったら、それはむしろ困るのであって、答えがないってことが「答え」で、だから繰り返しでいいんだと思う。
しかし、ラーフラくんはかわいそう。むしろブッダよりラーフラくんがすごいと思ってしまった。ヤシャラダさんも。








