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「葉桜の季節に君を想うということ」歌野昌午



評価:3/5(普通におもしろい)

本屋で2004年度の「このミステリーがすごい」第1位、「本格ミステリ・ベスト10」第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」第2位、さらには日本推理作家協会賞と、本格ミステリ大賞を受賞と賞を総なめにしているのをみて購入しました。

すぐに読めました。

「賞の総なめ」と聞いて期待が高過ぎました。おもしろかったのですが、「え?それだけ?」と思ってしまいました。ただ、オチはものすごく時代性があって洒脱だと思うので、その「時代性」を考えてみての、賞の総なめなのかなー、と思いました。

私は、ミステリ、それも本格と言われるものは「形式」ということを大切にしていて、その「形式美」というものを守った上で、なにかしらのメッセージなり問題意識なりを内包させるものだと思っています。この本は「形式美」もあるし、そのうえで、くどくなく「メッセージ性」が入っていていいなぁ、と思いました。探偵事務所時代のエピソードの配置の仕方などは巧妙だなあ、と。

また、今時の小説という感じで、文章はものすごく読みやすいです。たぶん、下手な漫画より読みやすいと思いますので、「たまには小説でも」という人にもお勧めです。

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