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「救急精神病棟」野村進

評価:4/5(オススメ!)
ずいぶん前に買っていたんだけど、読み始めるとすぐに読んでしまった。

千葉にある精神科の救急専門の病院のルポ。重いテーマが多いですが一読をお勧めする本です。

私は無知なので知らなかったけれども、精神科というのは本当に救急が大事で、それなのにそういう病院は日本でこの一カ所しかないんだ、と思いました。
そして、ここに出て来る医師の言葉はそれぞれ重いです。
「やっぱり日本は相当おかしくなってるよ」

「いま日本人のほんとどは自分も気が狂うかもしれないと思っているし、また、どこかで気が狂いたいとも思っている」

「分裂病とは、ありとあらゆる手段で、自分を抹殺しようとする病気」

西洋の精神医学の基礎になっている「マインド」の概念も驚きでした。 マインドは肉体的なものから切り離されて理性として理解されていて、それが無ければ人間でないという概念だそうです。脳内物質がどうのといっている生物学的な精神医学でも元になっている理念はそこになるそうです。

私は東洋医学ちっくな「心は身体で、身体は心」が生物学的精神医学かと思っていたので、ちょっとびっくりしてしまいました。

また、本書では精神科の医師の立場から精神障害者の犯罪について論じられている箇所があるのですが、精神障害者の犯罪についての被害者の側面から描いた「そして殺人者は野に放たれる」と結論をほぼ同じにしていて、「やはりこういう方面が大事なんだろうな」と思いました。

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